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作り手のことば「清潔感と冷たい印象になりすぎないバランスを目指して」陶芸家・Eliuさん

2023年12月08日

by 煎茶堂東京編集部

岐阜県多治見市で生まれるEliu(エリウ)の器。やわらかな繊細さとクリーンな佇まいを併せ持つ姿が印象に残ります。

今回は、煎茶堂東京でのお取り扱いに伴い、制作の裏側や、器作りへの思いを伺いしました。

早速ですが、器を作ることになったきっかけを教えてください。

前職では木工をしており、当時からヨーロッパや北欧の古い家具が好きでした。現地の専門店や蚤の市を回っている頃に出合った陶磁器や、現地の作家達から受けた印象がとても自由でのびのびとしていて、そこに影響を受けたことが大きいです。

作品を作る工程の中で、好きな工程と理由を教えてください。

ろくろでの水引き工程。ウォーキングしているときのような、脳が心地よく回っている感覚が好きです。

今回取り扱う茶杯やティーボウル、小皿は、表面の波打つようなゆらぎが美しいです。これらのデザインはどうやって生まれたのでしょうか。

全体的な印象で意識しているのは、素材が磁器土なので冷たく硬い印象が前に出て、とっつきにくくならないようにすること。ただ、清潔感は保ちたいのでやわらかくなりすぎないように、というところを目指しています。意匠的な部分に関しては、そのときの気分で感覚的に決めています。

作品を作るときのインプットはありますか?

陶磁器に限らず木工やガラス、彫刻など様々なものづくりのなかで、素材を形に落とし込む方法自体に興味があります。

器を作る上で一番大事なことは何だと思いますか?

使用するあらゆる場面で使いやすい道具である事、というのがまず土台となっています。具体的には手に取ったときの重さとバランス、口当たりや水切れ、あと細かいところでいうと洗う時も手から滑りづらいかなど。
逆に、ほかの部分をいかに自由な感覚で作るかということも重要だと思っています。

今後挑戦してみたいことはありますか?

陶磁器以外にもあらゆる素材に興味があります。これからも素材をどうやって道具にしていくかを楽しんでいきたいです。

Eliuさんの作品

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