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お菓子とお茶|せわしない師走に、柚子でゆったりと。鶴屋吉信「柚餅」と「060 やぶきた 仁淀川」

2023年12月19日

by 煎茶堂東京編集部

おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。

今回は、エディトリアルデザイナーの小山田倫子さんがおすすめのお菓子について教えてくれました。

京都・鶴屋吉信の「柚餅(ゆうもち)」

「柚餅」と書いて「ゆうもち」。

京都独特の読み方をするこちらのお菓子。京都・西陣に本店をかまえ、享和3(1803)年に創業した鶴屋吉信が明治初(1868)年に創案し、代々受け継がれている銘菓です。

柚餅を愛好した文人・富岡鉄斎との親交から大看板への揮毫や書画を寄せられ、現在もパッケージにデザインされています。

また、昭和8(1933)年には昭和天皇による「柚餅お買い上げ」があり、戦中には政府が代表的な京都の銘菓を保存し伝統を受け継ぐために交付した「戦時京菓子18種」のひとつに選ばれるなど、京都の大切な歴史がつまった伝統的な和菓子です。

素材のよさが伝わる、上品な味わい

柚餅を口へ運んだ瞬間、上品な和三盆の優しい甘みがすぅっと広がります。お餅は、噛めば噛むほど求肥に練り込まれた柚子の風味が広がり、最後は柚子の爽やかな余韻が。

柚餅のまわりにまぶされているのは上質な甘みを感じさせる徳島県産の阿波和三盆糖。やわらかな食感がたまらない求肥は滋賀県甲賀市の滋賀羽二重糯という最高級の米粉、甘く爽やかなゆずは四国産の青柚子と黄柚子、と素材のよさが伝わってくる洗練された味わいです。

高台付きでやわらかな雰囲気をまとう加藤かずみさんのデザートカップに乗せていただくと、穏やかでちょっとよそ行きな気分のお茶の時間を演出できそうです。

甘味と清涼感を楽しめる「060 やぶきた 仁淀川」と一緒に

「柚餅」にあわせていただくお茶は『060 やぶきた 仁淀川』を。

香りがよく、口に含むとたっぷりとした甘みが広がり、後味には清涼感のある優等生な味わい。柚餅を食べたあとにいただくとさらに清涼感が広がり、また柚餅へと手が伸びてしまう…そんな相性の良さを感じます。二煎目はよりバランスのとれた味わいが楽しめるお茶です。

ついついせわしない日々となってしまう12月。冬至に柚子湯へ入るかのように穏やかなお茶の時間で、ゆったり一息ついてみてはいかがでしょうか。

お菓子に合わせたお茶

京都発祥のお店、滋賀県の餅米、徳島県産阿波和三盆糖、四国産の青柚子・黄柚子との事から、四国繋がりで高知県の「060 やぶきた 仁淀川」を。バランスの良いこのお茶は、口どけの良い求肥や、ゆずの香りと相性もよいと思います。(煎茶堂東京ティーコンシェルジュ・古川)

今回使用した器

京菓匠 鶴屋吉信「柚餅」

価格 個包装2個入 1,188円(税込)
販売期間 通年販売
販売場所 〒602-8434
京都府京都市
上京区今出川通堀川西入る
他、オンラインストアでも購入可能
営業時間 1F店頭 9:00-18:00
2Fお休み処・菓遊茶屋 10:00-17:30(L.O. 17:00)
定休日:元日、毎週水曜日
※臨時営業あり
URL tsuruyayoshinobu.jp

小山田倫子さん

アパレル業界にてプレスなどを経験後、エディトリアルデザイナーに転身。制作会社や出版社などを経て2011年よりフリーランス。週末を中心にインテリアショップのスタッフとして勤務することも。Instagram:@noko_oya

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